一般的な結束バンドは屋外の使用に適していません。
なぜなら使用されている材質が日光の影響で痛んでしまうからです。紫外線を受け続けると、数カ月で劣化して千切れてしまうことも珍しくありません。束ねていた対象物が撒き散らされてしまい、大きな事故に繋がるようなケースも見受けられます。そのようなリスクを小さくするものとして、耐候性の結束バンドが広く使われるようになりました。耐候性というのは天候の影響を受けにくくする性質です。
カーボンブラックなどの材質を加えることで、紫外線に対する抗力を上げているものが多く販売されています。そちらを利用すれば、屋外のさまざまなものを長期的に固定できるので便利です。たとえば屋根の上に設置するアンテナのコードの処理に使用されることがよくあります。これまで一年足らずで千切れていた場合でも、耐候性の結束バンドに変更すると3年以上長持ちする可能性が高いです。
ただし、環境によって寿命は大きく異なるので注意しなければなりません。加わる荷重も影響するので、パッケージなどに書かれた仕様をしっかりチェックしましょう。また、寿命を延ばすテクニックとして、上からUVカットのテープを貼ることが挙げられます。結束バンドに届く紫外線をある程度カットできるので、その分だけ劣化が遅くなるというわけです。しかし、テープ自体が劣化する恐れがあるので、半年ごとぐらいに確認して貼り直したほうが良いでしょう。